モニターライト(スクリーンバー)は2017年にBenQによって販売が開始されて以来、徐々にシェアを拡大し、現在ではさまざまなメーカーが開発・販売を行っています。
とはいえ、他の照明と比べてメリットが分かりづらい、価格がやや高めなどの理由から、その必要性を疑問視する声も少なくありません。
かくいう僕もモニターライトいらない派でした。しかし、デスク環境を見直すタイミングで価格が手頃なXiaomi(シャオミ)のモニターライトを試してみることに。
そして3か月間使ってみた結果、すっかり「モニターライト必要派」に鞍替えしました。
この記事ではその実体験をもとに、モニターライトのメリットをお伝えします。導入を迷っている方は、ぜひ判断材料としてご参考ください。
モニターライトは「いらない」と思っていた理由
僕が以前まで「モニターライトいらない派」だった理由は主に以下の3つです。
① 視覚的に圧迫感がありそう
ディスプレイの上にモニターライト(無機質な黒い棒)を設置することで、画面の上部が隠されてストレスを感じたり、視覚的に圧迫感を感じるのではないかと考えていました。
そして、実際に購入したモニターライトをディスプレイの上に設置した結果は以下の通り。
クリップ部分はディスプレイに干渉しないようシャープに設計されており、さらにモニターライト本体とディスプレイの間に適度な隙間があるため、圧迫感は一切なし。
ライトの光が目に直接当たらないよう角度が調整できる仕組みもあり、作業の邪魔にならないように配慮して設計されていると感じました。
② 画面にライトが反射して見づらそう
ディスプレイの上に設置して手元を照らす構造では、モニターライトの光がディスプレイに反射して、画面が見づらくなるのでは?と思っていました。
しかし、ほとんどのモニターライトは「非対称配光」と呼ばれる反射防止対策がされており、ディスプレイに光が反射することは一切ありません。

モニター側は照らさず、逆サイド(画面の真下から手元まで)はしっかり均一に光を届けてくれるなんて、「かがくのちからってすげー!」と言わざるを得ません。
③ デスクライトの方がコスパ高そう
はじめてAmazonで「モニターライト」を検索したときの正直な感想は、「同じ価格帯のおしゃれなデスクライトを買った方がコスパ高そう」でした。

当時は5,000円以上も払って「無機質な黒い棒(モニターライト)」を買うより、おしゃれなデザインのデスクライトの方が魅力的に見えました!
しかし実際に使ってみて理解しました。「周囲を照らすためのデスクライト」と「手元を照らすためのモニターライト」は、似ているようで実は全く異なる製品だということを。
そして、僕のようにデスクの前でパソコン作業を日常的に行う人にとって、モニターライトの価値がとても高いことに気付きました。
とはいえ、高価格帯のモニターライトに関しては、巷で言われているように「そこまで予算を割く必要はない」と感じる人もいるかもしれません。
そういった方は、僕が購入したXiaomi(シャオミ)のモニターライトや、近い価格帯で評判の良いモニターライトであれば、十分価格に見合う価値があると感じるはずです。
【筆者の独り言】
モニターライトの良さを知った今となっては、BenQの自動点灯・消灯機能付きスクリーンバーが欲しくなってきている。ガマン…ガマン…
モニターライトがおすすめの人

僕自身がそうだったように、今までモニターライトの必要性を感じていなくても「使ってみたら意外と自分の環境に合っていた!」という人は多いはず。特に、以下に当てはまる方には是非おすすめしたいです。
集中力が続かない
「最近、パソコン作業の集中力が続かない…」と感じている方は、手元の暗さが目の負担となり、集中力の低下を引き起こしている可能性があります。そのような場合には、モニターライトの導入が改善に役立つかもしれません。
目の疲れが仕事の能率を下げる
第一三共ヘルスケアのサイトによれば、目や全身の疲労が仕事の能率低下に繋がるとされています。
日々の長時間のVDT作業により目や全身の疲労が慢性化すると、仕事の能率が落ちる、気分が落ち込むなど、影響が広がると考えられています。
眼精疲労の症状・原因|くすりと健康の情報局 by 第一三共ヘルスケア
手元を明るくすれば目の疲れを軽くできる
作業者の心身の負担を軽減するために厚生労働省が策定したガイドラインによると、キーボード上の明るさを300ルクス以上に保つことが推奨されています。
ディスプレイを用いる場合の書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上とし、作業しやすい照度とすること。
情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて | 厚生労働省
また、ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキーボード面における明るさと周辺の明るさの差はなるべく小さくすること。
僕自身もそうでしたが、知らず知らずのうちに暗い環境で作業することに慣れてしまっているパターンは意外と多いと思います。この機会に、ぜひ作業環境を見直してみてください。
もし「手元が暗いかも」と感じたなら、モニターライトの導入を検討してみてみるのがおすすめです!
タッチタイピングしてる”つもり”の人

僕はタッチタイピング1できるから、手元が暗かろうが関係ないよ
そんなふうに考えていた時期がありました。でも、モニターライトを導入したら何故かタイピングの快適度が上がり、目の疲労感も激減したのです。タッチタイピングしてるのにナゼ!?
結論からいうと、普段は自覚していませんでしたが、普通にキーキャップを見ながらタイピングしていることに気付いてしまいました。笑
普段からコードをたくさん書いている身としては、これで良いのだろうか…という問題はさておき、パソコン作業中に無意識に手元を見ている人は意外と多いのではないでしょうか?
もし心当たりがあり、かつ手元が暗いと感じる場合は、モニターライトの導入で今よりぐっと作業効率が上がるかもしれませんよ!
作業スペースをおしゃれに整えたい人
先ほどはモニターライトを「無機質な黒い棒」と表現しましたが、実際はデスク周りの実用性を保ちつつおしゃれに整えたい方にとって、モニターライトはうってつけのアイテムです。
モニターライトを活用したデスクを少しだけ見てみましょう。



僕は机の上をシンプルに整えながら、集中モードとリラックスモードに応じてモニターライトの色温度を調整し、やる気スイッチの切り替えとしても活用しています。
以上のように、モニターライトは作業効率とおしゃれの両方を叶えてくれるアイテムです。デスク周りを好みの空間にして、心地良い状態で作業をしたい方におすすめですよ!
モニターライトの選び方
モニターライトを選ぶ際に悩むポイントの一つは、価格の幅広さです。見た目はほぼ変わらないにもかかわらず、価格が4,000円から30,000円と大きく異なるため、「何が違うの?」「どれを選べばいいの?」と迷う人もいるでしょう。
価格の違いは主に搭載されている機能によるものです。代表的な機能を以下にまとめたので、モニターライト選びの参考にしてみてください。
- 非対称配光
- モニターライトの光がディスプレイに反射しないよう設計されている。
※ほとんどのモニターライトが対応しています。 - リモコンコントロール式
- 小型のリモコンでモニターライトを操作できる。
非対応の場合は本体のスイッチを直接操作する必要がある。 - 調光
- 色温度(昼白色~電球色)の変更ができる。
- 自動調光
- モニターライトが周囲の明るさに合わせて、自動で快適な明るさに調整する。
- バックライト
- 背面のライトで壁を照らし目の負担を軽減する。RGB調色対応のモデルなら、部屋の雰囲気作りにも。
- 自動点灯・消灯
- 感知センサーを搭載しており、デスクの前に座ると自動で点灯し、離れて一定時間が経つと自動で消灯してくれる。
ここからは搭載している機能ごとにおすすめのモニターライトをご紹介します。あなたの作業環境にピッタリのアイテムを探してみてください。
とりあえずコレ!コスパ最強の入門用モニターライト
【Xiaomi】Miモニター
- 非対称配光: ◯
- リモコンコントロール式: ◯
- 調光: ◯
- 自動調光: ☓
- バックライト: ☓
- 自動点灯・消灯: ☓
手頃な価格ながら高品質で、リモコンにも対応しているコスパ抜群なモニターライトです。筆者自身も購入し、本体がマットなブラック仕上げで安っぽさを感じさせない点が嬉しいポイントでした。
価格が安いため多機能を売りにしたモデルではありませんが、モニターライトのメリットを十分に堪能できる逸品です。はじめてのモニターライトにおすすめ!
ゲーマーにおすすめ!バックライトがRGB調色対応のモニターライト
【Quntis】Glow RGB
- 非対称配光: ◯
- リモコンコントロール式: ◯
- 調光: ◯
- 自動調光: ×
- バックライト: ◯(RGBバックライト)
- 自動点灯・消灯: ×
RGBカラー対応のカラフルなバックライトを搭載したモニターライトです。バックライトは15種類のライトエフェクトに対応しており、ゲーミング空間をスタイリッシュに演出するのに最適です。
IEC規格に準拠したブルーライトカット技術を搭載しているため、ゲーミングだけでなく作業用モニターライトとしても優れているのが嬉しいポイント!
配信者におすすめ!フェイスライト・Webカメラポート搭載モニターライト
【ホタルクス(HotaluX)】AXIS LIGHT
- 非対称配光: ◯
- リモコンコントロール式: ☓
- 調光: ◯
- 自動調光: ×
- バックライト: ×
- 自動点灯・消灯: ×
本体の両サイドには調色・調光が可能なフェイスライトを搭載し、さらに上部にはWebカメラ用のポートを備えるなど、インターネット配信やWeb会議をする方と相性の良いモニターライト。
本体には高品質なアルミボディが採用されている点も魅力的です。存在感のあるフェイスライトが視覚的に気になる方は、このモニターライトに置き換えることでデスク周りをスッキリとまとめられるでしょう。
高級志向の方はコレ!トップブランドのフラグシップモデル
【BenQ】Screen Bar Halo 2
- 非対称配光: ◯
- リモコンコントロール式: ◯
- 調光: ◯
- 自動調光: ◯
- バックライト: ◯
- 自動点灯・消灯 : ◯
モニターライトの発明者であるBenQが手掛けたフラッグシップモデルです。自動調色や自動点灯・消灯機能を搭載し、本体はもちろんアルミボディ。まさにモニターライトの王様といえる逸品です。
できるだけ目の疲れを抑えながら、長時間作業やゲームに集中したい方におすすめです。予算に余裕があれば、ぜひ検討してみてください。
【まとめ】モニターライトいらない派が必要派に変わった理由
本記事では、モニターライトいらない派だった筆者が、モニターライト必要派に鞍替えした理由についてご紹介しました。
僕はすっかりモニターライトの必要性に気づいてしまったので、今からモニターライトの無い環境に戻るなんて考えられません。「最近、集中力が続かなくて困っている…」と感じる方にも、ぜひ試してみて欲しいです。
自動調光や自動点灯・消灯などの機能を搭載したモデルは価格が高めなので、まずは5,000円ほどで購入できるシンプルなモニターライトから試してみるのがおすすめです。
それではあなたの作業環境がより良くなることを願って、この辺で失礼いたします。
- キーボードを見ずに指先の感覚だけで文字を入力するタイピング法 ↩︎
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