この条件に合うキーボードを探していたところ、Keychron Q1 Maxという製品を発見。
しかし、Keychronというメーカーを初めて聞いたうえに、定価で4万円以上はさすがに高すぎか…?と、数週間ほど購入を躊躇していました。
とはいえ、悩んでいても作業効率は上がらないし、毎日使うキーボードへの不満を抱えたまま仕事を続けるのはモチベーションが下がる一方。そこで、思い切ってKeychron Q1 Maxを購入したところ、これが大正解でした。
打鍵音が心地良すぎて仕事のモチベーションが上がるし、無線接続できるからデスクの上も頭の中もスッキリ!音楽を聴きながら作業することが多い僕にとって、ノブで音量調整や再生停止ができるのも最高です。

僕はKeychron Q1 Maxを購入して以来、毎日8時間以上使い込んでいますが、結論として、「無線の高品質キーボードが欲しい」「高品質で長く使えるものを探している」といった方に超おすすめです。
このレビュー記事では、実際に使用して分かったメリット・デメリットを徹底解説します。気になる方はぜひ最後までご覧いただき、キーボード選びの参考にしてください!
Keychron Q1 Maxのスペックと特徴
Keychronはアメリカやヨーロッパ、日本を含む50以上の国でグローバル展開している香港発のキーボードメーカーです。Q1 MaxはそんなKeychronが展開している最上級シリーズである「Q Max」に属する75%レイアウト1の高性能キーボードです。
Q1 Maxのスペック
Keychron Q1 Maxのスペックは下表の通り。
製品名 | Q1 Max |
---|---|
本体カラー | カーボンブラック / シェルホワイト から選択可能 |
本体重さ | 1724 g ± 10 g |
接続方式 | Bluetooth 5.1 / 2.4GHz / 有線(USB-C) |
対応OS | macOS / Windows / Linux |
配列 | 英語(US) / 日本語(JIS)から選択可能 |
キー数 | 75%レイアウト(US:81キー、JIS: 85キー) |
搭載スイッチ | Gateron Jupiterメカニカル(赤軸 / 茶軸 / バナナ軸 から選択可能) |
スイッチ互換 | ホットスワップ対応 (Gateron、Cherry MX、Kailhなどの3ピン・5ピンMXメカニカルスイッチと互換性あり) |
バッテリー容量 | 4000mAh ■ 連続使用時間 RGBバックライト消灯時 : 最大180時間 RGBバックライト最低輝度: 最大100時間 |
キーキャップ素材 | ダブルショットPBT |
ボディ素材 | アルミニウム |
その他 | ノブ付き(メディアの音量調整、再生・停止機能の割り当て可能) キー配置変更に対応(VIA / QMK / Keychron Launcher) |

僕はJIS配列 / カーボンブラック / バナナ軸のQ1 Maxを購入しました!
Q1 Maxの特徴
特徴1: 快適な打鍵感
スイッチを固定するプレートがわずかに沈み込む「ダブルガスケットマウント構造」により、心地よい打鍵感が生まれます。
この構造のおかげか、長時間タイピングしても以前のように指が痛くならなくなったのが嬉しいポイントです。タイピング音も心地よくて、これだけで作業のモチベが爆上がりします。
僕はバナナ軸のモデルを購入しましたが、少し重く感じたので、押下圧が軽めのリニアスイッチに換装して使用しています。(ホットスワップ最高!)
特徴2: 見た目が良い
アルミフレームのボディがとにかくカッコいいです。22種類のカラーエフェクトから選べるRGBバックライトも、購入前は「別に要らなそう」と思っていましたが、実際に光らせるとテンションが上ります。

キーキャップは表面がサラサラとしていて高級感があります。PBT素材だから耐摩耗性が高く、長期的に使用できるのも嬉しい。

特徴3: ホットスワップ対応
はんだ付け不要でスイッチ交換が可能なホットスワップに対応。特別な知識がなくても、付属のキープラーを使って簡単に色々なスイッチを試せます。
特徴4: 絶妙な大きさ(75%レイアウト)
Q1 Maxは一般的なテンキーレスキーボード(80%)から、右部のナビゲーションキー(例:PageupやHomeなど)をコンパクト化した75%レイアウトです。

コンパクトながらも、ファンクションキー(F1~F12)が独立して配置されており、基本的な使用感は80%とほとんど変わらないのがお気に入りです。また、右側がコンパクトなおかげでマウスとの距離が近くなり、作業中の右手の負担を軽減できるのもGOOD!
特徴5: 3種類の接続方式(Bluetooth / 2.4GHz / 有線)に対応
本体の左奥に接続モード切り替えスイッチがあり、3種類の接続方式(Bluetooth / 2.4GHz / 有線)を切り替えできます。

Bluetoothだけでも最大3台のデバイスをペアリング登録できるため、2.4GHz接続を合わせると合計4台のデバイスと無線接続できます。
特徴6: キーのレイアウトを自由に変更できる
QMK/VIAおよびKeychron製品専用のブラウザアプリ「Keychron Launcher」に対応しているため、複雑な設定を必要とせずに直感的にキーのレイアウト変更ができます。

設定したキーマップはキーボード本体に保存されるため、接続するパソコンを変更してもそのまま設定が引き継がれます。多台数で使用する場合に便利な機能です。
Keychron Q1 Maxのメリット 6つ
仕事のモチベーションが上がる
アルミボディやPBT素材のキーキャップ、そして高級感のある打鍵感が、毎日の作業を楽しくしてくれます。質の高い道具を使うことで、日々の業務や作業へのモチベーションがグンと上がることを実感しました。

メディア操作のストレスから開放される
音量調整や再生停止がノブひとつで操作できるため、動画編集、会議、音楽再生が格段に快適になります。


一度このノブ操作の便利さを体験してしまうと、以前のようにマウスやショートカットキーで音量調整をする環境には戻れません!
デスクの上がスッキリして集中力アップ
「Q1 Maxは無線接続(Bluetooth 5.1 / 2.4GHz)にも対応しているため、有線接続と比較してデスクがよりスッキリします。
僕は作業に集中したいときに、机上を片付けて余計な情報をシャットアウトしてから取り掛かりますが、ケーブルがなくなるだけでさらに快適な作業環境が実現しました。
作業中の疲れが軽減される
75%レイアウトは、一般的なキーボードと比較して右部のナビゲーションキー(例: HomeやEndなど)がコンパクトに設計されています。そのため、作業中の右手の移動距離が短くなり、肩や手首への負担が軽減されます。
すごく地味に見えますが、この違いは長時間デスクワークをする方にぜひ体感していただきたいポイントです。
自分好みのスイッチを探せる
ホットスワップに対応しているので、お手軽に色々なスイッチを試せます。タイピングの好みが変わったり、お気に入りのスイッチが壊れてしまっても、本体を買い替える必要はありません。

キーマップ変更が自由自在で作業効率アップ
キー配置や機能を自分好みにカスタマイズして、ストレスのない操作感を実現 & 作業効率アップできます。

Keychron Launcherというブラウザアプリに対応しているため、ダウンロードやインストール不要で直感的にキーマップ変更ができます。
Keychron Q1 Maxのデメリット 4つ
持ち運びには不向き
アルミボディのQ1 Maxの重さは約1.7kg、正直かなり重いです。ノートPCと一緒に毎日持ち運ぶのは現実的ではありません。
しかし、この重さで机に吸い付くように固定される感覚は、軽量キーボードにはない安心感があります。打鍵時に本体がズレることは一切なく、自宅やオフィスの据え置き用として使うならこの重量はむしろ利点といえるでしょう。
十字キーや右Shiftキー周りが窮屈(JIS配列のみ)
Q1 MaxのJIS配列モデルは右Shiftキーが小さく、カーソルキーとの間隔も狭め。慣れるまで(使いはじめて1~2週間くらい)はタイプミスが発生しやすいです。

ただし、これは「75%レイアウト」ならではの利点とも言えます。
コンパクトな設計によりマウスとの距離が近くなり、作業中の右手の負担を軽減するメリットがあります。使い慣れるまでの戸惑いは、それに比べれば些細なことと言えるでしょう。
角度調整機能がない
Q1 Maxには本体の角度を変更できるチルトスタンドが搭載されていないため、フラット状態で使用することに違和感を覚える方がいるかもしれません。

僕もはじめは気になりましたが、角度については数時間で慣れました。ただ、本体の厚みで手首が少し疲れる感覚があったため、以前から愛用しているパームレストを設置しています。
また、「どうしても角度が気になる!」という方は、市販のキーボードスタンドを使用すれば、自分好みに角度を調整できます。吸着パッド付きで再貼り付け可能な製品なら、キーボードを傷つけずに安心して利用できるでしょう。
価格が高め
Keychron Q1 Maxの価格は40,000円前後(通貨レートにより前後)と、一般的なメカニカルキーボードやエントリーモデルと比べてかなり高額な部類に入ります。
ただ、Q1 Maxの価格が高めに設定されている理由には、アルミボディやPBT素材キーキャップ、ダブルガスケットマウント構造、無線接続対応、ホットスワップ対応、ノブ付き、そしてキー配置変更への対応など、素材や機能面で上位クラスの仕様が盛り込まれている点が挙げられます。
ここまでのスペックに加え、長く使える耐久性も備えているため、コスパ面では十分納得できる価格といえるでしょう。
Keychron Q1 Maxはこんな人にオススメ!

価格はやや高めですが、それに見合う上質な質感と性能を備えているKeychron Q1 Max。僕も実際に使ってみて、その見た目の美しさや打鍵感の心地よさにすっかり魅了されてしまいました。
ここでは、Keychron Q1 Maxを実際に使い込んだ僕が思う、「こういう方におすすめ!」というポイントをご紹介します。
「こだわりの仕事道具」でモチベーションを上げたい人
高級アルミフレームとPBT素材のキーキャップ、そして最高の打鍵感。使うたびに「良いものを使っている」という満足感を得られるため、こだわりの仕事道具で日々のモチベーションを高めたい人には絶対オススメです。
ガジェット好き
ホットスワップ対応・キーマップ変更などのカスタマイズ性があり、自分好みの打鍵感や操作環境をとことん追求できるため、自分の理想のキーボードを探りつつ完成させたいというガジェット好きの人にオススメです。
音楽や動画をよく楽しむ人
ノブで音量調整や再生・一時停止などが直感的に操作できるため、BGMや動画を流しながら仕事や作業をする人でも、集中を途切れさせずにメディアをコントロールできます。
マウス操作が多い人
テンキーレスよりもさらにコンパクトな75%レイアウトのおかげで、右手とマウスの距離が縮まり、作業中の手の移動ストレスを減らせるため、一日中マウス操作が多いデザイナーや事務作業メインの人にもオススメです。
複数のデバイス・OSを1台のキーボードで済ませたい人
Bluetooth・2.4GHz・有線の3つの接続方式に加えて、macOS・Windowsの両OSに対応しており、場面に応じて自由に接続方法を切り替えられるため、複数のデバイスやOSをまたいでフル活用したい人にオススメです。
Keychron Q1 Maxはこんな人には向かない
作業環境や用途によっては、Keychron Q1 Maxよりも他のモデルや別ジャンルのキーボードを選んだほうが、満足度が高い場合もあります。ここでは、購入を慎重に検討すべきケースをご紹介します。
頻繁にキーボードを持ち運ぶ人
重量が約1.7kgもあるため、据え置き使用が前提です。頻繁に持ち運ぶ場合は不便に感じるでしょう。
キーボードに自分で手を加えるのが面倒な人
Q1 Maxの魅力を引き出す要素として、ホットスワップやキーマップ変更といったカスタマイズ性が挙げられます。しかし、この自由度を“面倒”と感じる方には、コストパフォーマンスが悪く感じられるかもしれません。
テンキー必須の作業をする人
Q1 Maxは75%レイアウトのため、テンキーがありません。そのため、業務で頻繁に数字入力を行う場合は、テンキー付きキーボードを選ぶか、外付けのテンキーを用意することをおすすめします。
キーボードに4万円以上の価値を見出せない人
長期的に見ればコスパは高いものの、4万円という価格に対するリターンを実感しにくいと感じる人には向かない可能性があります。
Q1 Maxと他のKeychron製品の比較
Keychronには、Q1 Maxと同じ75%レイアウト&ノブ付きの特徴を持った「Q1 HE」と「V1 Max」というモデルがあり、僕も購入時にどれを選ぶべきかでかなり悩みました。
以下で、それぞれのモデルの特徴を整理しましたので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
商品名 | Keychron Q1 Max | Keychron Q1 HE | Keychron V1 Max |
---|---|---|---|
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
価格 | $229.99 Amazonで確認する > | $239.99 Amazonで確認する > | $114.99 Amazonで確認する > |
対応レイアウト | JIS / US | JIS / US | JIS / US |
接続方式 | 無線(2.4GHz/Bluetooth)+有線 | 無線(2.4GHz/Bluetooth)+有線 | 無線(2.4GHz/Bluetooth)+有線 |
重量 | 約1.7kg | 約1.7kg | 約770g |
素材 | アルミフレーム | アルミフレーム | プラスチック(ABS) |
角度調整 | ✕ | ✕ | ◯(3段階) |
ホットスワップ | ◯ | ◯ | ◯ |
ノブの有無 | ◯ | ◯ | ◯ |
キーマッピング | ◯ | ◯ | ◯ |
搭載スイッチ種類 | メカニカル | 磁気 | メカニカル |
RGBバックライト | ◯ | ◯ | ◯ |
Q1 HEとの違い
Q1 HEは磁気スイッチを採用したモデルで、アクチュエーションポイントを0.1mm単位で調整できる可変式キー入力や、ラピッドトリガー機能に対応しています。
ただし、ホットスワップで交換できるのはKeychron公式サイトで販売されている磁気スイッチに限られるため、Cherry MX互換スイッチを自由に交換できるQ1 Maxほどの汎用性はありません。
つまり、反応速度や調整機能を重視するゲーマー向けのQ1 HE、打鍵感やスイッチの選択肢を重視する作業者向けのQ1 Maxといった違いがあります。
V1 Maxとの違い
V1 Maxは1万円台後半〜2万円台前半の価格ながら、無線接続やキーマッピング、ホットスワッピングなど、Q1 Maxと同様の魅力的な機能を搭載しており、コストパフォーマンスが高いモデルです。
筐体がプラスチック製のため、軽量で角度調整付きというメリットもありますが、一方で重量や剛性、打鍵音の気持ちよさに関してはQ1 Maxと明確な差があります。
持ち運びのしやすさやコスパ重視のV1 Max、上質さや打鍵感重視のQ1 Maxといったところでしょうか。
結論: どれを選ぶべき?
下記の通り、用途や予算に合ったキーボードを選ぶと良いでしょう。
- Q1 HE
- 反応速度や調整機能にこだわりたいゲーマー向け
- V1 Max
- 予算を抑えつつ、カスタマイズ性があって持ち運びできるキーボードが欲しい人向け
- Q1 Max
- 高品質・多機能・カスタマイズ性・耐久性を備えた万能なキーボードが欲しい人向け
Keychron Q1 Maxに関するQ&A
Keychronって聞いたことがないけど、信頼できるメーカーですか?
Keychronは、2017年に設立されたメカニカルキーボード専門メーカーです。現在ではアメリカ・ヨーロッパ・日本を含む50以上の国で販売されるグローバルブランドとなっています。
日本国内では公式代理店「Keychron Japan」があり、日本語でのサポートや保証対応が受けられるため、海外メーカーながら安心して購入できます。
Gateron Jupiterスイッチって他のスイッチとどう違う?
Jupiterスイッチは、KeychronがGateronと共同開発した独自モデルで、工場出荷時に潤滑されており滑らかな打鍵感が特徴です。
赤軸・茶軸・バナナ軸の違いは?
それぞれ以下のような特徴があります。
軸の種類 | 特徴 | 押し心地 | 打鍵音 |
---|---|---|---|
赤軸 | 引っかかりがなくスムーズ | 軽め | 静か |
茶軸 | 軽いクリック感 | 中程度 | やや音あり |
バナナ軸 | しっかりした押し心地 | やや重め | やや音あり |
ちなみに、僕はバナナ軸を選びましたが、キーを押した際のしっかりとした反発が特徴で、少し重く感じました。軽めのタッチが好きな方には、赤軸の方が合うかもしれません。
RGBライトは白色LEDに設定できますか?
はい、彩度(色の鮮やかさの尺度)の設定を落とすことで白色LEDモデルと同様の色に設定可能です。

無線使用時の遅延ってゲーミングにも問題ない?
Q1 MaxはBluetooth 5.1と2.4GHzの両方に対応しています。Bluetooth接続では若干の遅延がある場合がありますが、2.4GHzドングル接続を使えばポーリングレート1000Hz(1ms)に対応しており、FPSなどのリアルタイム性が求められるゲームでも有線と遜色ない使用感が得られます。競技用としても実用レベルです。
JIS配列の右Shiftが小さいのが気になるのですが、慣れますか?
最初は押し間違えることもありますが、使っているうちに指が慣れてきます。というか、筆者の場合は右Shift自体を使わなくなりました。笑
どうしても合わない場合は、US配列を選ぶという選択肢もあります。
「ガスケットマウント」って打鍵感にどう影響するの?
Q1 Maxはダブルガスケット構造を採用しており、キーを押したときの衝撃が筐体に直接伝わりにくい構造になっています。これにより、底打ち時の衝撃音が抑えられ、より柔らかく“もっちり”した打鍵感が得られます。
Mac・Windowsどちらでも使えますか?
はい、Mac・Windowsそれぞれに対応し、無線切り替えスイッチの隣にOS切替スイッチも用意されています。
Keychron Q1 Maxレビューまとめ
今回はKeychron Q1 Maxを実際に使用したレビューをご紹介しました。
フルアルミボディの重厚感と、ワイヤレスでも安定した低遅延接続性能があり、ストレスなくタイピングや作業ができるため、デスクで長く愛用できる一台を探している人には絶対オススメです。
この記事を読んでKeychron Q1 Maxに興味を持った方は、ぜひ試してみてください!
- フルサイズキーボードを100%として、キーボードのキー数やサイズを割合で表したもの。
75%レイアウトはテンキーレスキーボードの中でも、矢印キーや一部のナビゲーションキー(例:Home Endなど)をコンパクトに設計したキー配置。 ↩︎
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